カンマ検定
「けんてーごっこ」でカンマを正しく打っているかをチェックする検定を作ってみました。記事はこちらです。
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パラグラフ・ライティングという視点から取りあげた、「文部科学省の英語力」という記事につき、読者の方から、鋭い問題意識と高い識見を感じさせる私信を頂戴しました。俎上に載せた文科省の英作文は、英文パラグラフの三要素、すなわち Topic sentence, Unity, Coherenceのうち、少なくとも前二者はクリアしていると言えるのではないか、また、Coherenceについても、それほど問題はないのではないかとのことでした。
考えてみれば、前回の記事は、具体例からパラグラフ・ライティングのルールをご紹介するアプローチによっていたのに対して、今度は逆にルールの方をご紹介してから、個別の例に当てはめることができるので、改めて、この問題を取りあげてみます。期せずして英文パラグラフ入門編をまとめることができました。
まずは、おさらいのため、くだんのパラグラフを再度、引用します。出所は、「『英語が使える日本人』の育成のための行動計画の策定について」です。訳については、この英訳文の原和文を見て、対応する部分を持ってきました。
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日頃、仕事で英語を書く人間は、「短く、短く」ということを心がけており、省けるものはどんどん省いていきます。他面、こうして英文は省くことでコンパクトにするのが普通だという感覚を知らないと、学校文法どおりのフルセットにしか通用しない読解力どまりで終わってしまいます。
特にコンパクトにする際、述語動詞のような活用のない準動詞(動詞のING形やED形、いわゆる現在分詞や過去分詞)が多用されるので、本来の述語動詞との区別がつかず、読んでください、あるいは訳してくださいと言われた場合に、あわてる人が多いという印象を持っています。
そこで、「短く、短く」ということで、どういったことが普通行われるかをご紹介しようと思います。ちなみに、文法書では、このように簡略化する習わしを指して、reduction と言っています。
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オンライン版 The Wall Street Journal の記事を読んでいて、「あれっ」と思いました。so that で始まっている、目的を表す副詞節の前にカンマが入っていたからです。記事の見出しは In Clubby Japan, A Brash Raider Takes a Big Fall(閉鎖的日本社会に風穴を空けた乗っ取り屋が一気に転落)というもので、ホリエモンを取りあげているのですが、その中に、今回の一件を、多くの日本人は、より深く進んでいる腐敗の一端というよりは、たまたま起きたものと見ているという趣旨の記述に続けて、こうあったのです。
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「外資系企業に履歴書を郵送する際、カバーレターをつけるものと承知しているけれど、参考書を見ると、いろいろなパターンがあり、どれが標準的なのかわからない」という相談を受けました。そこで、文句のつけようがない、安全第一のカバーレターの書き方をご紹介します。
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お役所英語は独特のジャンルです。そこで、きょうはこのテーマで軽く二題、いや、もう一つ追加で、三題と行きましょう。
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あやまるメールの基本的な流れは、やはり、これまで何度か紹介したメールの構成法と同じで、出だしの所を読んだだけで何の話かがわかるようにする → 何が起きたかを説明する → まとめる、という格好が一つの典型例です。
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ここまで書いてきたもの(問題意識を明示する第1パラグラフと賛成論を示した第2パラグラフ)をながめてみましょう。以下のとおりです。
An international comparison based on TOEFL scores shows Japan to be in the bottom group of the league. In other words, Japan is the least successful of all the countries in the world where English has been taught on a nationwide scale. No wonder many people welcome the idea of compulsory English education at the elementary school level. However, others have misgivings about plunging ahead without full preparation. In this essay, I am going to outline the arguments for and against teaching English to elementary schoolchildren.
No one can deny that the nation's poor English communication skills need to be improved by revamping the way English is taught. The existing framework for teaching English is geared toward using English as a means for screening students on the basis of written admission exams, causing more harm than benefit in an age where students are expected to use English as a vehicle for communication. This has not gone unnoticed and has brought forward the proposal to introduce communicative English into elementary schools. Public opinion also supports this view. In a survey asking respondents whether they were for or against the introduction of English in elementary school, 82 percent of them were in favor.
最初に小学校への英語教育の導入をめぐって論議があり、それのあらましを見ていくというスタンスを明らかにしたうえ、まずは賛成論を打ち出したというのがここまでの作業です。
今回は、反対論を示す第3パラグラフと、しめくくりの第4パラグラフを完成させ、三回に分けてお届けした小論文作成法を終えます。
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前回、小学校への英語導入をテーマとするエッセーの第1パラグラフを完成させたの続いて、今回は、残りのパラグラフを作っていきます。
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前回、マニュアルにそくして書けば英語の小論文(エッセー)を簡単にまとめることができるということで、その構成法をご紹介しました。今回は、その構成法にしたがって、実際に内容をもりこんでみます。テーマとしては、近頃話題になっている小学校教育への英語導入をとりあげてみました。
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英語の検定試験の世界でも、段々と択一問題だけでは済まなくなってきており、ライティングを課すものが増える傾向にあります。天声人語を横文字にしただけの起承転結式の英作文しか知らない人々は窮地に立たされることでしょう。
しかし、エッセーと称される英語の小論文にもパターンはあるもので、それにしたがって書けばどうということもありません。パターンないし型がどれほど重要かは、あっと言う間に記事をしたてあげる新聞記者などの書き方を見ればわかります。いつ、どこで、誰がといった記事構成の基本は決まっていますから、それに取材してきた具体的事実をえいやっと放り込めばできてしまうのです。
こういった見地から、4回にわけて英文エッセーの書き方を案内します。基礎的英語力のある限り、ひととおり読んでくだされば、少なくても形式は整ったエッセーは書けるはずです。自分が担当している英語のクラスで実証済みです。
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前回、センテンスをいくつか並べてパラグラフを作るときは、One paragraph, one ideaという枠組みを念頭におきながら、第一センテンスで、そのパラグラフがどういうメッセージを伝えようとしているのかを明らかにしたうえ、続くセンテンスで、そのメッセージを肉付けしていくものであり、その場合、書き手は、unityとcoherenceという二つのルールを意識しながら書いていると説明し、unityがどういうものであるかを説明しました。
今回は、coherenceですが、これは、センテンスどうしがトピックセンテンスとの関係で首尾一貫しており、相互間でもどういうつながりなのかを見て取れることを言います。パラグラフ中の第2センテンスから次の第3センテンスへと移ったときに、そのセンテンスが先行する第2センテンスとどういうつながりがあるのかをぱっと見て取れないようでは、coherenceなし、ということになります。
前回、unityというのは、そのパラグラフがリンゴに焦点を当てているときに、然るべき断りもなくミカンの話をしないことだと申し上げましたが、coherenceはこれとは次元の異なる話ですから、引き続きリンゴの話であり、したがってunityというルールは破っていないが、それにもかかわらずcoherenceに適っていないということはありえます。
それでは、coherenceを確保するためにはどうしたらいいのでしょうか。一般によく見るのは、次のパターンです。
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前回、自分のクラスを受講している人たちにA4一枚程度の英作文をしてもらうと、二つ問題が出てくるのが常だと申し上げました。一つはセンテンスどうしのつながり具合がわからないことで、もう一つは日本語の作文に特有の起承転結型論述法を英文ライティングにそのまま持ち込み、最後の所でthereforeを乱発することです。後者については、きのう書いたとおりですので、きょうは、センテンスのつなげ方について、どうあるのが普通なのかをお話しします。(ただし、ここで言うセンテンスとは、ピリオドで終わっている独立したセンテンスを指し、従属節は除きます。)
ライティングでは、文章の全体を通じて、最初に掲げられたテーマからはみ出さないよう、つまりリンゴの話をしている文章なのにミカンについて熱く語っているパラグラフがないようにしながら、読者が、「はあ、時系列タイプか」「ほう、カテゴリー別の分析か」とわかるような形で枠組みを示しつつ、One paragraph, one ideaという条件を満たすパラグラフを並べていきます。
個々のパラグラフについても同じで、One paragraph, one ideaを具体化すべく、第一センテンスで、そのパラグラフがどういうメッセージを伝えようとしているのかを明らかにしたうえ、続くセンテンスで、そのメッセージを肉付けしていきますが、こういった場合、書き手は、unityとcoherenceという二つのルールを意識しながら書いているものです。
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レポート代わりに、なぜビジネス英語は自分にとって重要なのか、あるいは、このビジネス英語の授業を改善するにはどうしたらいいかといったテーマで、学生にA4一枚程度の簡単なエッセー的なものを英語で書いてもらうことがあります。こうして受け取るレポートを読んで気づくのは、まず個々のセンテンスのレベルでは、例えば時制がおかしいとか、主語が複数なのに動詞が単数といった間違いはあまりないことです。しかし、そのあとが問題です。
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英文ライティングにおける常識をちょっと考えてみたいと思います。ここで言う常識はカンマの打ち方といったメカニクス(センテンスを作るといった側面で問題となる技術的事項)の話ではなく、もっと根本的な英語でのものを書く際の常識とされていることがらのことです。(カンマの打ち方などについては、こちらの記事を初め、カテゴリー別目次中のライティングの項をご覧ください)
わが国の国語の授業でどの程度作文に時間を当てており、どういった構成・内容のものを書かせているかを承知していません。また、英作文と言えば、文法事項を理解し、記憶したかを試すための書き換え問題に毛が生えた程度でしょう。このように、作文とひとくちに言ってもどういった内容のものを指すかにつき、共通の定義的なものはないようです。おそらくはわが国の文化がいわゆる「察しの文化」であって、こちらから体系立てて自分の考えを述べなくても用が足りるからでしょう。
ところが、英語圏の世界は察してくれる、親切な人のいない世界ですから、そうは行きません。こちらから筋道立ててものごとを説く必要があるので、早い時期からきちんとしたライティングを教えてくれます。実際、わたしもアメリカンスクールでのライティングの授業で、何かをdescribeしたり、classifyしたりする作文の練習をさせられたおぼえがあります。
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みなさん、ライティングで余計なカンマを打ったりしていませんか?カンマの基本的用法については以前、「カンマの使い方:ひとまず用の足りる三つのパターン」(5月24日号)でご紹介しましたが、今回は、そこで説明しきれなかった、余計なカンマ、無用のカンマを取りあげます。
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ライティングをきちんと教わったことがない人が一番よくやる失敗は、パラレリズム (parallelism)と称されるルールを破ることです。これは、語句のスタイルを統一し、そろえよ、というルールで、端的にはリンカーンのgovernment of the people, by the people, for the peopleによく表れています。ここでは列挙されている三要素がすべて前置詞句でそろっているわけで、これがof the people, by the people, that benefits the peopleだったとしたら、ルール違反となります。
こうしたルール違反は、簡単な単文内でのふぞろいから、見出し語のふぞろいまで様々ですので、一つ一つ見ていきます。
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There isやThere areで始まるセンテンスはビジネスライティングの世界では嫌われ者です。L. Sue Baugh他のHow to Write First-Class Business Correspondence--the handbook for business writing (NTC Publishing)の索引には、There is/there are, avoiding(There is/there areを避ける)という項目があるぐらいです。あとで説明するとおり、別の本でもThere is/there areは避けるべしと説いています。また国際機関で働いている私の友人も最初の頃はよくThere isで始まるセンテンスにアカを入れられたものだと言っていました。
もともとdummy subject(形式主語)とか言われ、埋め草的な扱いを受けているのに、さらに「使うな」じゃ、本当に浮かばれません。Thereは、気の毒なはぐれ者です。そこで、今回は、There is/there areの生い立ちというか、そもそもなぜ、こんな構文があるのかということを見てから、どのように嫌われ、それはなぜかという点を取り上げたいと思います。
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仕事の関係で英文ライティングが日常化している人でも意外と気づかずじまいで終わっている、ルール違反が二つあります。一つは、カンマまたはピリオドと引用符が文末で重なるケースではカンマは内側にというルールに反するケースです。他は、括弧でくくる部分も、一つの単語と同様、意味上の固まりである以上、その部分の前後に半角スペースを入れて、他の部分との境目を示すべきであるのに、直前の字と括弧の部分をスペースなしで、つまり、くっつけて書いてしまうという問題です。もう一つ、ルール違反とまで言えるのか微妙なところですが、センテンスとセンテンスの間のスペースは原則的に空白スペース二つではなく、一つだという慣行が見落とされていることを取りあげます。今回は、こうしたライティングのときに見落とされがちな点を取りあげてみます。
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